実家に行ってQ
先日、実家の近くに用事があり、せっかくなので用事の後に魔の宮殿(小さめ、築約40年)に寄ってきた。
父は一泊二日の登山に出かけており不在だった。
特に重大なトピックはなかったが、母親へ免許返納の勧奨や私の家の建築計画、退職のことなどを話してきた。
母には私がうつ病にかかっていることは伝えていない。
家を建てるのに会社を辞めるなんて、どうするんだ?と言われたので、本気で金をくれと依頼した。
私は大学の留学費用の大部分を自分で出している。
金銭的にもあまり親に依存していない(できなかった、が正しいが)独立した子どもだった。
そこいらの奨学金破産なんか鼻で笑うような金額を借りて返している。
そしてそのためのアルバイトや就職してからの苦労も人よりしていると、自慢じゃないが言える。
(でもね、上も見ても下を見てもきりがないことを知ってますよ。自分が偉いとは思っていない)
学費も生活費も趣味の費用も身の回りのこともみ~んな親に依存している兄に比べたら、違う家の子にしか見えないだろう。
母は私のことを忙しい子ね、くらいにしか思っていないはずだ。
しかしさすがにやつれた娘の顔を見て憐れに思ったのだろう。
足りない分の金額を今度教えてくれと。それで考えるとさ。
ひとりで家を建てようとする娘に対し、もう結婚のことは口にしなかった。
会社から電話がかかってきた。
そうだった、今日は電話をもらう予定だった。
別の部屋に行って話したが、その会話を聞かれていたとしたら不審に思われただろう。
鬱病で休職していることは親には話していないからne。
だが、母は何も聞いてこなかった。
長かったわねー、で終わった。よかった。
実家に行く前日、たまたま姪っ子の誕生日祝いに妹の家に行っており、翌日に実家へ行くことを話すと、うちは葬式とかどうすんの?といきなり妹が聞いてきた。
葬祭の互助会みたいなやつ、あれに入っているのは知っている。
今でも会員なのかはわからない。
明日行くけど、家のこととか会社辞めること話すし、いきなりは聞きづらいなー。また次の機会だね。
と妹に言うと、明日じゃなくてもいいよ。よろしくね、だって。
え、あんたが聞いたっていいでしょ?と思ったけど、優しい姉は「わかったよ☆」
父は心筋梗塞で一度救急車で運ばれているが、今は山登りを楽しんでいる。超元気だ。
カレンダーに父のものではなさそうな通院の予定が書かれていたので、これ何?と聞くと、母の通院だった。
検診で高血圧が判明したそうだ。
で、数値はいくつなのかきいたら、なんと180!
驚いた。
あんなに頑丈な母親でも老化するってことだ。
薬を飲んでだいぶよくなったらしいが、気をつけているとのこと。
隙あらば妹から依頼された、葬式をどう準備しているのかを聞いてみようと思っていたが、これは聞きづらい。
ましてや、金出せと直前にせびっているから、遺産目当てとしか思われないだろう。(まじで)
そもそもこの貧乏家庭に遺産なんかあるとは思えないが、娘をナチュラルに疑う母の思考はよくわかっている。余計ないざこざは起こしたくない。
そんなわけで、葬式対策はまた次回に持ち越しになった。
結局、そういう役目って私がやることになるんだよな、いつも。