にほひ
新木場駅はどうしていつも惣菜のにおいがするのだろう。
いいにおいすぎてたまんない!
世の中には二種類の人間がいるという。
何かを確かめる際に
「触る人」 と 「においを嗅ぐ人」
皆さんはどちらでしょう?
私は圧倒的ににおい派。
猫の尻さえいいにおい。
好きな人のことはいつもクンクンしている。
あ、いや、付き合ってる人だよ!
付き合ってない人に変態的なことはしない。
むしろ結構な割合で息止めてる。
嗅覚は人間の五感の中でも最も古い歴史を持つものだ。とどこかで習った気がする。
原始的な感覚器官だから、記憶に残りやすいと。
そうだ。
においを嗅いで思い出すことはよくあることだ。
香水のにおいは、あまり好きでない。
よく考えると、わたしのかつての恋人たちは、みな香水を身にまとう人でなかった。
本当に今わかってびっくりしている。
偶然ではないだろう。
そして皆、いいにおひだった。
頭で考えると「この人とまた…」なんて到底思えないが、においを嗅いでしまつたら様々な記憶の回路が爆発的に回復して、理性とは違うものが働いてしまうかもしれない。
においは上書きできないということもいま書いていてわかった気がする。
わたしは多くの女性と同じで、恋愛は上書きして生きてきているが、こんなところで別のストレージがあったのだ。
普段は認識されない、奥の奥にあるのだろう。
面白い。実に面白い。
そして、ごはんどきの新木場駅は、今日もまたいいにおいがするのだった。
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