心の傷
やっちまった。
傷がぱっくりと割れた。
深くないし大きくないけど、再縫合が必要だ。
心の風邪とよくいうけれど、これは風邪なんかじゃない。
一回やると、免疫力が落ちる感染症だ。
いや、もし物理的に心があるとしたら、
傷つくと強度が戻らない膜で覆われた臓器だろう。
健康なものは膜がピンと張っていて、ストレスや悪意を跳ね返したり、病原体を攻撃して弱体化させたりできる。
鬱なやつは全体にスクラッチが入ってたり、大きなへこみとか切り傷があったりしてやわい。
膜が脆弱で、一旦傷つくとなかなか健康なときのようには戻らない。
傷ついたら長い時間かけて自然治癒もできるけど、薬でバイ菌殺したり切ったところ縫合したり、手を加えたほうが治りが早い。
完全に治っていない私の心が不意打ちを食らってしまった。
何がトリガーになるのかはその人次第だ。
ある人の、昔の交際相手とのやりとりを綴ったブログを読んだことでせっかく閉じた傷をすーっと切ってしまった。
表現が秀逸で、ついついのめり込んで読んでしまったら…
あれ、おかしい。
なんかおかしいぞ。
涙が出てきそうだ。
出てくる。
出てきてしまった。
しまった!
ヤバい、ヤバい。
ヤバい。
配慮してもらっているとはいえ、仕事もきちんとしている。
こんなやわやわな心で仕事を続けていけるのだろうか。
仕事どころか、生活自体が不安定になりそうだ。
不安を覚えた、一日だった。
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