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日々の雑感と出来事を綴ります。LGBTQ関連が多いかも☆

カミングアウト事情:親友編

私が初めて自分がレズビアンであることを打ち明けたのは、学生時代、同じクラスの友人にだった。20歳の頃だった。

今でも親友であるその人との出会いは、初授業のときだった。
たまたま隣の席に座っていて、話しかけられたのだ。


親友の名をPちゃんとしよう。
Pちゃんは、とても頭の回転の早い、でもかなり天然の面白い子だった。

天然なだけあって話していると面白いし、痩せていてけっこうかわいくて、男にも女にも人気がある子だった。

Pちゃんはモテるし、本人が惚れっぽいこともあって、いつも彼女の恋愛相談を受けていた。

私はいま、相談を受ける仕事をしているということは、カウンセラー的な素質はあったに違いない。

いろいろと話をしていく中で、彼女は私のことを完全に信頼し始めていた。
ポーシャだからこのことを話したんだ、この前こう言ってくれたことは当たってた、決断を後押ししてくれてありがとう等。

目の前のことにいつも真剣に取り組んで、私を信頼して自身を開示してくれているPちゃんに対し、私は殻を被ったままだった。

申し訳ない気持ちになったのと、彼女だったら私のことを理解してくれるかもしれない…
そんな気持ちが混ぜこぜになって、いつか本当のことを話そうと思ったのだった。


冬に入る前だっただろうか、私はPちゃんに話したいことがあるとお茶(モスバーガー😁)に誘った。

2階のはじっこの席で話したあの光景を今でも思い浮かべることができる。

彼女は何のことだか全く想像がつかなかったそうだ。

しばらくモジモジしてなかなか言い出せなかったが、引かないでね、と前ふりをして、自分は女の人が好きなんだと打ち明けた。

Pちゃんは呆気にとられていた。
声も出ない。

30秒くらいたって、そうなんだー。びっくりしたよ。初めてそういう人に会ったよ。という言葉が返ってきた。

驚かせて申し訳なかったけど、隠しているのが嫌だったし、Pちゃんならわかってくれると思って…と言うと、ありがとう♪と喜んでくれた。

そこからは好きなひとはいるのか、とかどういうのがタイプなのか、男はどうなんだとかいろいろ聞かれ、無事に初めてのカミングアウトは終了した。


Pちゃんはそれから折に触れて「私もかなり女の人が好き」とか「◯◯の××さんが素敵すぎて付き合いたい。ドキドキする」「(女と)やってみたい。中谷美紀だったら最高」とかまあすごいことを言ってくる。
40を越えた今でも。
あきれて半分聞き流しているが。

まあ君だったら女にもモテるだろうよ。
でも私とは競合しないでくれ…>_<


ちなみに今は結婚して子どもが2人いるが、子どもがLGBTであってもそれを受け入れるし応援をすると言っている。


私は、彼女ができるたびにPちゃんに紹介している。
そしていつもうまくいかない私を心配してくれている。

今回、破局したことをPちゃんに報告したら、いつかそうなるだろうと思っていたと。ポーシャには幸せになってもらいたいんだけどねえ…と言われてしまった。

私も、親友の立場だったら同じことを思うだろうな。

Pちゃんの存在があったからこそ、私は今までやってこられたと言っても過言ではない。

私のことをよく知っていて、親身になってくれて、励ましたり時には苦言を呈したり。

一番最初にカムアウトしたのが彼女で間違いはなかった。


いつか、私にもいいパートナーができて、Pちゃんを安心させたいな。


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