Say Something

日々の雑感と出来事を綴ります。LGBTQ関連が多いかも☆

わたしの好きなタイプ


高校生みたいな話題だが、好きなタイプはもちろんある。女性のね。

しかし、タイプと実際付き合う人は全く違うというのも事実である。


わたしの好みを世間様に知らせても意味がないかもしれないが、以下の要素でございます。ドドーンと公開!

和風な顔
タレ目じゃない、アジアンビューティー
自分を持ってる
気が強い
でも最低限の気遣いはある
ちょっと知的
私より力がある(フィジカル)


有名人でいうと、ルーシー リューなんかすごくいい!
知らない人もいるかもだけど、チャーリーズエンジェル(映画)とか、エレメンタリー(ドラマ)に出てる女優さんです。

ドラマになるとまたキャラクターによって味付けされてかっこいい♥️となる。

職場にも似たような人がいて、話すとテンションあがります。
じーっと見つめちゃいます。

でも、だからといって若い頃のように舞い上がるとか、そういったことはなく。

現実的に考えるし、相手もパートナーいるだろうし、そもそもストレートだろうし、私もしばらく恋愛はごめんだし。
疲れはてた40代…(笑)


じゃあ今までの相手はどうだったかというと、誰ひとりとして理想に当てはまったことはない!

それでも好きだったのよー。

付き合ってはないけど、片想いで好きだったという人の中には理想の方はいましたよ。

理想は理想。目の前の相手を愛することが大事なのです。

以上、今日のポーシャ様のお言葉でした。
心に留めよ😏


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ソルトレイクシティで飛行機に乗り遅れたら宗教に勧誘された


まだLCCなどなかった時代の話。

私は、アメリカから日本へ一時帰国のために比較的安いチケットをとった。

ソルトレイクシティまでは国内便で、乗り継ぎには1時間半くらいの時間があった。

時間通りに到着し、楽勝(-.-)y-~と思いながらお茶をしたりゆっくり過ごしていた。
さてと、余裕をもって行くか、とチェックインカウンターに行ったところ、「この飛行機はもう出発するところで、搭乗手続きはできない」と驚きの言葉を告げられた。

は?なんでございましょう?
一体何が起こっているのかよくわからなかった。

いやいや、何も間違ってないし、時間通りだし。
時計を見る。壁に掛かっている時計を見る。
ちょっと待て。
ずれてるね。ええ、ちょうど1時間。

……。

しまったぁーー!!
時差があったーー!!!
Time difference、タイムディファレンスよー!

ちょっとどうしよう。近いから時差なんて気にしてなかった。なんで飛行機の中で現地は◯◯時ですって言ってくれないの!?
帰れないの?ワタシニホンジン。ニホンニカエリタイ。

大ショックを受けて涙目でカウンターに突っ伏し、あたしどうすればいいの?とつぶやく。

憐れみの表情でカウンターの男が私を見てマーム、アイムソーリー、ペラペラペラとなんか話してるけど何も耳に入ってこない!

私の中はニホンニカエリタイでいっぱい。

……。

絶望の数分の後、我に返った。
よし、なんとか帰る方法を考えよう、と。

乗り遅れた飛行機は、どこの航空会社か忘れてしまったが、日系ではなく米系だった。

当日の日本への便は他の航空会社も含めこの空港からはもうないと言われた。
じゃあ国内線で他の空港に行く。そこからならあるでしょ?

カウンターマン 「今から他に行っても間に合わねえべ。うちの会社の便にはね。
さすがに他の空港で他社の航空会社は全部はわからないから、それは自分で調べろっちゃ」

は、まだ昼だし!他の航空会社ならあるだろうよ!でもね、金ない学生はもうどうにもできない。これ以上の航空券代は払えません!

おう。
わかった。
だったらな、明日はどうだ?
(チビが超オラついてる)
明日にブッキングしろー!

ねじ込んだ。

エクストラのフィーはもちろんなしよね。なしだよね♪?

涙目の上目遣いでカウンターの男を見る。奴は氷のような冷たい表情でこちらを見返す。

抑揚のない声で、◯時のこの便を予約した、とだけ言われ、心配になった。ノーエクストラチャージね???と念をおす。
男は無表情でNop.と言った。
よし、言ったな。覚えてるからな!!

発券後、うるさくお礼を言い、もういいから早く去れというような呆れ顔の男がいるカウンターをあとにした。


さて、次やることは宿探しだ。
まったく、ここで一泊するなんて思ってもみなかった。

スマホなんてない時代、公衆電話で攻撃だ。
空港近くのホテルのリストを見て電話をかけ、空室と料金の確認を10件くらいしただろうか。

公衆電話で受話器をガシャンガシャンさせて電話かけまくってるアジア人の小さい女。不審だよね。

10件以上かけて疲れてきたので一番安いホテル、というかモーテルに決めた。
空港まで迎えに来てくれるという。

迎えに来たのは運転手とモーテルの主人と思われる人だった。
主人は超ヨボヨボのおじいちゃんだった。運転手だけでよくない?

バンに乗り込むと、じいさんが隣に座った。客は私だけだった。

一通りの会話を交わしたあと、じいさんが遠い目をしながら言った。

自分は戦争で日本に行った、と。

ひえっ、マジ?
何て言えばいいのだろう。言葉が出てこなかった。

じいさんは笑顔だった。
そうかそうか、お前日本人か(^^)的な表情をしていた。

硫黄島で戦ったのだそうだ。
本物だ。

多くの日本兵が戦死した戦いは、日本人なら誰でも知ってるよ。

仲間を何人も失い、大変だったと…。
でも、それはもう遠い昔の話。日本人が自分の宿に来てくれるのは大歓迎だそうだ。

これまで何回か日本にも行ったことがあるとも言っていた。

何とコメントしていいかわからなかった。

戦場に行った人は、国とか敵とか味方とかもう関係ないんだろうな。

歴史が刻まれた皺を見たら、自分がとても薄っぺらい存在に思えた。
空港での自分の態度を反省させられる…


明日の飛行機で帰ることを伝えたら、今日はどうするの?と聞かれた。観光するのにどこかいいところがないか尋ねてみた。

いろいろ教えてくれたけど、忘れてしまった。でも、その中のひとつ、モルモン教の寺院に興味をひかれたので行ってみようと思った。

私のなかでソルトレイクシティは、モルモン教、湖、オリンピックのイメージしかなかった。
その中のひとつをお薦めされたら行くしかない。

モルモン教で知っていることといえば、戒律が厳しくて酒タバコ異性関係禁止、だった。同性愛なんてもってのほかだな。私は終身刑か?


さて、荷物を部屋において身軽に、気持ちも軽くなって外出することにした。

車で近くまで送ってもらい、すぐに目的の施設に到着した。

ビジターセンターみたいなところがあったので、そこに行けばいろいろあるだろう。

しかしビジターセンターはでかかった。大きいんじゃなくてデカイ!
こりゃ敷地はとんでもない広さだろうな。。。

とりあえずまわってみようと思ったら、スタッフの女の人に声をかけられた。
若いアジア人だ。

あ、この人日本人だ。
ひと目でわかった。
すると向こうからも声をかけられた。

「日本の方ですか?」

あ、はいそうです。

「よろしければご案内しますよ」

一人でまわるより勉強になるかもと思い、お願いすることにした。

モルモン教の歴史や展示の解説をききながら館内をまわった。
正直、内容はあまり覚えていない。

キリスト教系信仰の信者にありがちな、まっすぐで真面目そうな眼差しと話し方が印象的な女性だったのは覚えている。

途中からもう1人加わって、日本に帰ったらどうされるんですか?と両端を挟まれて問いかけられた。

バイトです!
1日でも暇があればバイトしてお金貯めます。少しでも学費の足しにしてアメリカに戻ってきます。


彼女たちは私よりも恐らく若い。
困惑したような表情だったが、でも、と
続けた。

「息抜きに日本の教会(教会って言ってたかな?忘れた)を訪ねてみませんか」

いやー、いいですよ。
忙しいし今回ここに来られてよかったです。

「たくさん仲間がいて楽しいですよ」

そうみたいですね。
(友達いないように見えるよね?でも結構)

「私も彼とそこで出会ったんです」

そうなんですねー。それはいいですねー。
(彼氏いない寂しい女に見えるよね?彼女ならいるよ。んで君、ちゃんと戒律守ってるよな!?)

「外国人もたくさんいて英語の勉強にもなるし、今のレベルを維持できる場として最適ですよ」

それはいいですねぇ。でもバイト(略)
(日本にいる時くらい日本語話させてくれよ)

攻撃は続くがこちらも最大限のやんわり拒否で防衛する。


ビジターセンターから出て大聖堂も案内してくれた。

建物は素晴らしかった。
ぱっと開けた空間(超広い)にガラスから入る光が眩しく照らされる。荘厳な景色がそこにあった。

教会の中にほとんど入った経験はないが、無宗教の私でも厳粛な気持ちにさせられる。

ありきたりな言い方だが、感動した。


建物の外に出たら、また勧誘が始まった。感動が伝わったのか、日本にも素晴らし教会(神殿って言ってたかな?)があるという。
せっかくの感動が薄れてしまった。

お姉さんたち、一生懸命なのはわかるけど、私ね、何かの信者になるつもりはないの。

とても純粋そうで清い生活をしているあなたたちと私は、見ているものは同じでも違う世界に生きている。


何を信仰しようと人それぞれだが、それを無理に勧めようとするのはなぜだろう?なぜ宗教はどれも拡大しようとするのだろう?

自分がいいと思うものを勧める。それはいい。
だがしつこく誘ったりあれこれ余計な一言が多くて宗教の勧誘は辟易する。

それにしても、学生だと言っていたあの子たちがああやって本部で活動しているのは、どこから費用が出ているのだろう?

外国に住んで違う文化や言葉を学ぶ経験ができるのは何にも替えがたい。
それを信仰のおかげだと彼女たちは思っているかもしれないね。

宗教はたいていお金持ちだから。


敷地を出るまで勧誘は続いた。
「もったいないですよ」
「すごくプラスになることがたくさんあると思いますよ」
「えー残念ですー」
「気が向いたらでいいので来て下さい」


キラキラした目だった。

でもその目は、私を通り越して、何か違うものを見ていた。


何かを信仰できれば楽だろうな、と思う。
痛みも辛さも何もかも忘れられる。
がんばれる。

薬と同じだ。
脳内麻薬が出ているはずだ。
あの目は、自分の脳からドーパミンをドバドバとたくさん分泌している目なのだ。


私は宗教の勧誘をよく受ける。
醸し出してるんだろうね。興味はあるし人間の弱さへの共感がものすごくあるから(自分が弱いから)、仲間だと思われる。

勧誘を受けて実際に集まりに行ったことも数回ある。普通行かないだろうけど(笑)

しかしまさかアメリカのこの街で日本人から勧誘を受けるとは思わなかった。
そこでは常識の範囲内での勧誘だったので、モルモン教にそこまで悪いイメージはない。
まあ、入りたいと思ってもゲイだから門前払いかな。


パンフレットを受け取り、連絡先の記入を断ってなんとか外に出た。

太陽と緑が眩しくきれいだった。

この景色を信じればいいんじゃない?
そう思った。





翌日、じいさんと宿で挨拶をした。

昨日はどうだった?
よかったよ。建物が素晴らしかった。

そうかそうか。それはよかった。
気をつけて帰れよ!

はい。ありがとう♪

空港では2002年の冬季オリンピックに向けたマスコットやロゴのデザインを入れた商品がたくさん売っていた。

すごい盛り上がっているわけではなかったが、オリンピックのショップがあったので、ピンバッジとTシャツを買った。
結構気に入っている。



成田に着いたら日本だった。当たり前だ。
夢にまで見た日本。
でも、感動や感激はない。1日遅れるというのはそういうことなのか?

家に帰ったら、母親が「あら、いたの」だって。
「ごはんなんかないわよ」

……。

宗教に入ろうかな。
そうだ、わたしが教祖になろう。
ポーシャ教(笑)
勧誘だ。まず信者集めだ。

ポーシャ様の言うことを信じてお布施を包めば幸せになれます。同性愛OKです。

みんな私のところに集まれ~♪


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死を意識すること


うつ病の身だが、自分でも言うのもあれだが程度は軽く、死にたいと思ったのは数回だけである。

これまではずっと死ぬことが怖いと思ってきた。
今でもそう。


私が初めて死というものを意識したのは、中学校2年くらいのときだったと思う。

その時は、自分が死ぬことを想像し、死んだ後に自我がなくなることに恐怖を覚え、身体が凍りついてしまった。

怖いから考えるのをやめ、また思い出しては戦慄するということを20年以上繰り返し、死んでもいいと思うことも最近何回かあり、今はなんとなく、怖さが薄まっている。

40を越えれば人並みにいろんなことを経験する。人生というものが「わかってきた」のだ。
若い頃よりも衰えた体力、容姿。身体も朽ち果てるという実感が涌いてきてる。


自分というものがなくなるのが何故そんなに怖いのか、私にはわからない。
私はきっと自意識の塊なのだろう。


あのときからだった。
自分もいつかは死ぬのだと本当に理解したのは。


小学校1年生のときに、Gくんという優等生が私の後ろの席に座っていた。

Gくんは人懐っこくて、おとなしい私にも朗らかに話しかけてくれた。

ある日、Gくんが「妹ができるんだ!」と嬉しそうに報告してくれた。
数ヶ月後に生まれるという。かなりの頻度でこれから生まれる妹の話をしていたのを覚えている。

そして、もう名前は決まっているんだ~と満面の笑顔。
聞くと、私と同じ名前だった。真似したな!と思った。
なぜその名前をつけたのかは聞かなかった。聞きたかったが気が引けて、同じだー!と言っただけだった。

彼は本当に楽しみにしているんだな、生まれる前からもうお兄さんなんだな、とそのとき子供ながら感じた。

生まれたら生まれたで、うちの妹はかわいい、こんなふうにあやしている、こんな遊びをした、などとクラスのあちこちに話しまわっていた。

どうやって妹の名前の候補に自分の名前があがったのか経緯はわからない。偶然かもしれないが、気に入って名付けているのは間違いないわけだから、私としても嬉しかった。


時は過ぎ、Gくんは私と同じ中学校に進んだ。クラスは同じではなかったが、相変わらずの優等生だったと思う。

先生からも信頼され、クラスメートもGくんを秀才と言っていた。
彼は引っ越したようだったが、きっと転校するのが嫌だったのだろう、引き続き同じ中学に通っていた。


確か2年生の秋だったと思う。
ある日、友達がとひそひそと教えてくれた。

「ねえ、4組のGくんているじゃん。妹が交通事故で死んじゃったんだって!」

え!?Gくんの妹?あの子!?

息ができなくなりそうだった。

もう何年もGくんとは話していない。妹にも会ったことはない。
でも、妹が生まれるんだよと言っていたときのことは、記憶力の悪い私でも鮮明に、映像の形で頭に残っている。

あんなに可愛がっていたのに…。

「なんかね、目の前でひかれちゃったみたいだよ」

友達は、4組のクラスメート全員がお通夜に行くことを聞き、事故のことを知ったのだと言う。


私が友達から聞いた話はこうだ。

Gくんの家は、たまたま担任の先生と近所だった。
放課後、Gくんの家の近くの道で二人はばったり出会い、話しながら歩いていたところ、反対側の歩道に妹がいたという。
二人に気づいた妹は、すぐさま道路を横切り、「お兄ちゃん!」と叫びながら兄の方向に走っていった。
左右を確認しないで飛び出してしまったのだろう。
バイクにはねられてしまったそうだ。

目の前で妹の事故を見てしまったGくんは取り乱し、半狂乱になっていたという。
担任の先生が一緒にいたことだけが救いだったのかもしれない。

しかし、妹は亡くなってしまった。

お通夜に行ったクラスメートによると、Gくんの家族は大きな声を出して泣いていたという。


事故のあった翌日の新聞を探し出し地方欄を見てみると、小さい記事が出ていた。

私と同じ名前…。
漢字は違った。この字であの読みは珍しいな。初めて知った。
小学生になっていたんだね。

かわいそうだ。妹も、可愛がっていた兄も。
家族の気持ちを思うと涙が出てきた。


たった7年の生涯。
望まれて生まれて、かわいがられても死んでしまうんだ。

そうだ、人は誰だって死ぬ。幸せだったかそうでなかったかは関係ない。
長生きするかしないかの差はあるが、この私にだってそれは訪れる。
そう理解した時、とてつもない恐怖が襲ってきた。

私も、死ぬ。

その日の晩は、布団を被りながらブルブルと震えて過ごした。
数日間はそのように過ごしただろう。

その後、あまりの恐怖に考えるのをやめようと思い立ち、その思考を頭からを振り払った。

あとは冒頭書いたとおりの過程を経て今に至る。

長い年月をかけてようやく少し落ち着いたが、きっかけとなったGくんの妹がいなければ、今頃気付いてオロオロしていたかもしれない。


私と同じ名前の彼女。

みんなから愛されて、きっと幸せな生涯だったに違いない。
願わくは、もう少し長く生きてもらいたかった。。。


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回復


ちょっとしたことで動揺してしまうこと、この数ヶ月で何度もあった。

休職していた頃は家に閉じこもっていたから気分が悪くなっても問題なかった。

復帰してからはそうもいかない。

生活していかなければならないのだ。

体調の(心の)不安定さを抱えながら生きていくんだろうなと理解し始めている。

私なんかよりもひどい人はたくさんいるわけで、毎日しんどく生きているのだろうなと想像する。

ストレスがかかる職場や個人的人間関係を遠ざけることがいいとはわかっている。
それができない今、できるようになる半年後まで体調を保つことが今の目標だ。

まずは忙しさが続くこの1週間を乗り切ろう。

応援してくれている人もいる。
それを力に変えてがんばろう。


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心の傷


やっちまった。

傷がぱっくりと割れた。
深くないし大きくないけど、再縫合が必要だ。

心の風邪とよくいうけれど、これは風邪なんかじゃない。

一回やると、免疫力が落ちる感染症だ。
いや、もし物理的に心があるとしたら、
傷つくと強度が戻らない膜で覆われた臓器だろう。

健康なものは膜がピンと張っていて、ストレスや悪意を跳ね返したり、病原体を攻撃して弱体化させたりできる。

鬱なやつは全体にスクラッチが入ってたり、大きなへこみとか切り傷があったりしてやわい。
膜が脆弱で、一旦傷つくとなかなか健康なときのようには戻らない。

傷ついたら長い時間かけて自然治癒もできるけど、薬でバイ菌殺したり切ったところ縫合したり、手を加えたほうが治りが早い。


完全に治っていない私の心が不意打ちを食らってしまった。

何がトリガーになるのかはその人次第だ。

ある人の、昔の交際相手とのやりとりを綴ったブログを読んだことでせっかく閉じた傷をすーっと切ってしまった。

表現が秀逸で、ついついのめり込んで読んでしまったら…

あれ、おかしい。
なんかおかしいぞ。

涙が出てきそうだ。
出てくる。
出てきてしまった。

しまった!

ヤバい、ヤバい。
ヤバい。


配慮してもらっているとはいえ、仕事もきちんとしている。

こんなやわやわな心で仕事を続けていけるのだろうか。
仕事どころか、生活自体が不安定になりそうだ。

不安を覚えた、一日だった。


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これはないわー、でも画期的~!


ないのは被告とその相手。

判決はとっても画期的で今後に期待が持てます❗

headlines.yahoo.co.jp


これ、日本国内の話ですよ。
まずは事実の整理。

日本人女性カップルA(原告)とB(被告)がアメリカに行って結婚証明書もらう。日本でも結婚式を挙げる

一緒に住む(別れるまで7年間)

子どもがほしくて被告Bが男Cから精子提供を受ける
人工授精費用は原告Aが払ってる

Aが子育てのため家を買う

BとCが浮気(家買う前かもしれない)

AとBの関係破綻

Bが出産

Cが男性から女性に性別変更(手術&戸籍変更)

訴訟(AがBを訴える)

判決 ←今ここ


それにしてもさ、

「被告側は同性婚は法整備がされておらず、法的保護を受けられる段階にないと反論していた。」

これひどいね~。何を今さら言ってるんだ。
詐欺だね。男女で言ったら不倫相手の子を身ごもるために人工授精して、その費用を夫に払わせてるんだよ。
しかも家まで買わせてる。


私の持論は、【法的な関係に関わらず、お互いそういう関係になったら、その時点で全てにおいて責任を持つ】です。
当たり前でしょ?

どの時点から浮気してたんだろう?
ニュース読んだだけではわからなかったが、悪意を感じられるところが多々あって、あたしは心がざわざわしてる。

性別を変更したい人が精子提供者になるっていうのも考えさせられる。


おいBとCよ、裁判になる前に責任取れなかったのか?

出会いがあれば別れもある。
好きになってしまったものは仕方ない。しかし、そのあとにどう相手と向き合うか、どう行動するか。そのときの誠心誠意を相手に伝えられるか、それが大事なんじゃないの?

責任とはそういうことだと私は思うよ。



さて、この判決の何が画期的って、これまで法的には同性同士は事実婚の関係が認められていなかったにも関わらず、被告の責任を認めて賠償しろと言ってるのね。

責任を認めるということは、事実婚の関係を同性同士でも認めているということ。
被害者の救済も含めてこのような判決になったと思われるが、これが他の裁判に与える影響はきっとあるはずで、ひいては同性婚実現にむけての大きなステップになることは間違いない。


ちなみに私は同性婚はあまりしたいとは思わない。パートナーシップで十分だ。

でも、世の中には同性婚を望んでいる人たちがたくさんいる。
私たちは、選択肢がほしいのだ。
選択肢は増えれば増えるほどよい。

そして、選択肢が増えて、その選択をしたことに責任を持つことも求められる。

子どもを育てるならなおさらね。
と、最初に戻ってこのニュースのカップル。

ほんとないわー。
相手のために家まで買い、裏切られて失意の底にいるだろうこの原告の女性、いつか立ち直って幸せになることを祈っています。


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この二人を好きな理由

 
“この二人”とは、Ellen DeGeneresとPortia de Rossiのことである。


以前の記事で紹介したこともある、トークショーホストのEllen DeGeneresと女優のPortia de Rossiは結婚して11年経つ女性の同性カップルだ。


saysomething.hatenablog.com


私は、このカップルが大好きだ。
そもそも、この二人は別々に活躍していて、私は留学してアメリカにいた当時からどちらも好きだったのだ。


アメリカに来て少し経った頃、Ellenがカムアウトした。1997年だったかな?
これはかなり大きなニュースになった。

私は興味を惹かれ、そもそも彼女のことをよく知らず、番組もほとんど見ていなかったが、少しだけ見るようになった。彼女が特集になっている雑誌も買い、それはいまだに持っている。

Portiaは、逆にやたらと気になる女優だった。
Ally McBealという法廷ドラマ(コメディ)に、シーズン2から仕事ができるブロンド女性という役で登場したのだ。
ドラマの中では言うことはきついし、顔も美人だけど、ものすごい好みというわけではなかった。それなのに、なぜか気になってしょうがなかった。

当時、私は彼女が気になって仕方ないこと自体気づいていなかった。ただドラマが面白かったので見ていたのだと思っていた。(実際、途中まではおもしろかった)

恐らくだけど、彼女からは、アメリカでは当たり前な(やらないと消極的とみなされる?)自分を前に前に出し、自信を持って堂々と振る舞うということを感じられなかったからではないかと思う。

演技の中においても、間を感じるというか、他の人とは違う何かを感じたのだ。(超抽象的表現でスミマセン)

Portia de Rossiは私の好きな女優のひとりとなった。

もちろん、その時は彼女がゲイであるとは全く知らなかった。彼女は完全にクローゼットだった。

余談だが、Ally MacBealはシーズンを重ねるごとにつまらなくなり、見ることが少なくなったかわりに、Practiceというシリアスな法廷ドラマを見るようになった。


さて、カムアウトしたEllenはパッとしなかった。
番組も打ち切りになるし、カムアウトしたことで仕事が来なくなったのでは?という記事も散見されるようになった。

そういう記事を読むと、心がチクチクした。

ガールフレンドのアン ヘッシュとは別れてしまうし、なんだか人生でつらいステージにいるのではないかと勝手に思っていた。

カムアウトしたあとのEllenについての記事には、当時とても大変だった様子が書かれている。


logmi.jp


あの時代によくやったものだ。彼女は本当にすごい。称賛どころか崇めてもいいレベルだ。


パッとしないと思っていたEllenは、私が帰国して数年経った頃から再び勢いを取り戻し、自身のトークショーは大人気、エミー賞など数々の賞を受賞する。そして、アカデミー賞の司会を複数回任されるなど、押しも押されぬ人気司会者となった。

ちなみに彼女が人気な理由は面白いからだけでなく、「人を傷つけない」笑いを取れるからだと思われる。
子どもから大人まで、全国民が見るような番組でも安心して任せられる司会者である。

信念をもって失うことを恐れずに行動したEllenの勇気と努力に尊敬が集まるのは当然のことである。


Ellenが人気を回復し出したのと同じ頃、仰天するようなニュースをネットで読んだ。

Portiaがゲイだとカムアウトしたという。
本当に!?あの人が?
私は腰を抜かすほど驚いた。全くそのように見えなかったから本当にびっくりしたのだ。

と同時に、嬉しかったし、なんとなく私が彼女を好きだった理由がわかった。
ゲイだったからというより、それに起因する何かを抱えている、それでも強く生きていこうとしている力を持っていることがスクリーンを通して見えていたのだと思う。

オーストラリア出身のPortiaは、いわゆるアメリカ的な人ではなかった。内向的で、人の目を気にするタイプだとインタビューで語っている。


私はなぜか、内向的な人に惹かれる。

アメリカのエンタメで活躍している人は外向的でアグレッシブな人が多いと思うが、Portiaのインタビューを見ていると、喋りもそんなに上手くないし、見守りたくなってしまうような表情をしているときがある。


Youtubeで見たインタビューで、PortiaはEllenのことをこう語っている。

強くなるにはタフでいること、自立することは誰も必要としないことだと思っていた。
でも彼女(エレン)は、自分がより弱く優しいほど、自分の人生と心により他人を受け入れるほど、より幸せで価値ある人間になれるんだと教えてくれた。
Ellenは、私の人生に対する見方を完全に変えてしまった。彼女は他人が自分をどう見てるのかを気にしないようにしてくれた。正直なところまだがんばっているところだけど…
彼女は、わたしがわたしであることがそれだけでもう十分だということ、それ以上の何者にもなる必要はないことを教えてくれた。

How Ellen Helped Portia Find Strength
www.youtube.com


このビデオを見て、私はもらい泣きをするくらい感動してしまった。

まわりを気にして自分を殺して生きるということがどれほど苦しいか。
感受性が高い人ほどつらいだろう。

特にモデルで女優のPortiaは、多くの目に晒される職業でもあり、環境的には厳しかったはずだ。
摂食障害も患い、非常に繊細な人なのだろうと簡単にわかる。

そんなPortiaを、Ellenは救ったのだ。


Portiaのカミングアウトと同時に、EllenとPortiaが付き合っているという記事を読んだときは、さらに驚いた。

マジで⁉️という反応が最初に出てきた。
この二人、どうなんだろう?なんだか意外だなというのが最初の印象。

しかしその印象を打ち消すお似合いぶりはご存知の通り。
結婚してもう11年になる。

Ellenの強さとPortiaの複雑な内面がきっと補い合ったのだろう。


彼女たちが強い絆で結ばれていることはいろんなビデオやインタビューを見ればわかる。

Ellenの60歳の誕生日にPortiaが贈ったプレゼントも素晴らしい。

ルワンダにゴリラ保護のための研究施設とEllenの名を冠した基金を設立したのだ。
激しい内戦で破壊されたダイアン フォッシー ファンドのキャンプをまずは作ることを目的として。
Ellenが子供のころから尊敬していたという、マウンテンゴリラの研究と保護活動で有名なダイアン フォッシー(Dian Fossey、霊長類学者)の功績を取り戻し、さらに拡大する“機会”をポーシャは贈ったのだった。

theellenfund.org


密漁が多い絶滅寸前のマウンテンゴリラの保護活動と現地の雇用を創出するこのプロジェクトには、多くの寄付が集まり、順調に稼働している。
過激な環境保護団体ではなく、明らかに真の動物保護の目的で動いていることがわかるね。


相手をよく理解し、一番喜ぶものを自分しかできないこんな形で贈るなんて。
Portiaあんたもすごいよ。

そして財力とそれを実行するパワーが半端ないね!
お金がある人ができる良いことの最高峰。とてもいい使い方です👍


それにしても、Ellenがこの時点で60歳だということにびっくりした。とてもそう見えない。歩き方とか、頭の回転とか、若すぎるよ。
今は61歳。
ちなみにEllen61歳の誕生日にはキッチンウェアをプレゼントしたそうだ。昨年との落差に笑う😁


いやー、本当に素敵なカップルだね。

みんな見てみて!いつも楽しそうだし幸せそうだし。
苦しいことを乗り越えた人たちの姿は私たちを勇気づけてくれる。


最後に、Ellenが自分の番組で、Portiaと結婚することを宣言したときのビデオを紹介しよう。

聞いた瞬間、心の底から祝福の気持ちが沸き上がるはずだ。

www.youtube.com


私は、おーっ!と叫んでビデオの中の観客と一緒に拍手してしまったよ。
すでに結婚している人の昔のビデオなのに。


もうほんとに好きです、この二人♥️
夢と勇気と幸せをくれる存在だね。
ありがとう、Ellen & Portia !!



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